〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

▼ アンドロメダ

 ママのカバーー!!(しくしく)


 とある国の王ケフェウスとその妃カシオペア(※1)の娘。勇者ペルセウス(※2)の妻となる。アンドロメダ座の大星雲は有名(※3)。

 美しいと評判のアンドロメダ姫。そんな彼女に、ある日突然、怒濤のように不幸が襲いかかった。
 原因は、母、カシオペア王妃。
 親バカなこの王妃は調子にのって「私の娘は海のニンフ(妖精)達よりキ・レ・イ・なの ♪(もっと言うと、その子を産んだ私も〜♪ ※4)」などと口走っていたのである。

 それを知った海のニンフ達は怒った。海の王であるポセイドンだって黙っちゃいない。
  「思い知れ〜〜!!」とばかりに、この国の沿岸部を海の怪物(大蛇 or 化け鯨)に襲撃させたのであった。

 降って湧いた災難に、慌てて神託をあおぐ国王。すると、王妃の親バカ発言のおとしまえ……、神々の怒りを鎮める手段は、可愛い愛娘アンドロメダを「怪物の生け贄」にする以外にないとでた。

 哀れ、罪なきアンドロメダは裸で岩にくくりつけられ、怪物の生け贄に……(皆、生け贄ならカシオペアを…と思ったろうな〜)。

 真っ青になりつつも、もはや あきらめの境地のアンドロメダ。
 すると「ど〜したんだい? 美しい乙女よ〜♪」と、空中から間の抜けた問いが……。
 見ると、そこには白馬に乗った王子(?)… もとい、怪物メドゥーサ退治を終えて帰国する途中の、ペガサスに乗ったペルセウスが!

 ペルセウスは「怪物退治したら嫁にもらうで〜」と国王と約束すると(どこまでも人の弱みにつけ込むなぁ…)、見たものを石に変えるメドゥーサの首を怪物に向け、あっさり石化!(※5)
 勇ましいペルセウスにうっとり…のアンドロメダは、喜んでお嫁に行き、幸せに暮らしたそうな…(めでたし×2)

 さておき、その後の復讐もなくハッピーエンド。怒らせた相手が海の神様達で良かった??(ヘラならどうなっていたか… ドキドキ)



 ※1 「w」字型をした有名な星座「カシオペア座」は、このオバサンがイスに座った姿をかたどったもの(理科の時間に、北極星を探すときの目印として習った?)。
    アンドロメダ、ペルセウス、ペガサスはもちろん、ケフェウス(旦那)や怪物鯨まで、今回のお話の登場人物達はしっかり星座になっている(おいしいストーリーである)。
    しかし、夜空で一番目立ってるのが、カシオペアって一体……。

 ※2 詳しくはペルセウスの回参照〜!

 ※3 私達の銀河系と同じ渦状の星雲で、もっとも近い隣の銀河なのだそうっす。

 ※4 カシオペア自身が海のニンフと美貌を競っていた…という説もある。

 ※5 空飛ぶサンダルで身軽に宙を舞い、剣で怪物を刺し殺した…説もある(単に、私がペガサス好きなので却下された。オイ)。



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
EXIT