しばらくは続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
ヘラクレスの母「アルクメーネー」の回からの続きです(一応…)。
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▼ ヘラクレス(その1)

 最恐べいべー誕生〜〜!!


 ギリシア神話上で最も有名な英雄! 父は主神ゼウス、母は美女アルクメーネー(ちなみに人妻。ゼウスの子と旦那の子をダブルで身ごもった!?為、ヘラクレスは双子だったりする ※1)。

 愛しいアルクメーネーが身ごもった我が息子…… ヘラクレスの誕生が近づくにつれ、喜びが隠せなくなったゼウス。
 出産の夜が訪れると、ついつい浮かれて予言までしてしまう。
「今夜最初に生まれる、ペルセウスの血筋の子が、この地方を治める王となるであろ〜う♪」(※2)
 ゼウスは産まれてくる子の将来の幸せを約束するつもりだったが、このうっかり発言が、ヘラクレスを不幸のどん底に……。
 というのも……

 ふーーーん。そゆこと?(ケッ また浮気しくさったな、この宿六がぁ〜! 怒怒っ)

 すべてを察したゼウスの妻・ヘラ女神の目がキラーーンと怪しく光ったのである(嘘)。
 この嫉妬深い女神が、浮気相手(それも人間)の子供に名誉を与えることなど許すはずがない。
 早速、ヘラは出産の女神を遣わし、ヘラクレスの誕生を遅らせると、代わりに、ペルセウスの子孫である七ヶ月の胎児エウリュステウスを強引にその日に誕生させたのである(未熟児ちゃうんかい)。
 このため、ゼウスの予言したヘラクレスのブラボーな運命は、従兄弟であるエウリュステウスのものとなってしまった(んもう、ヘラったら策略家♪)。

 そんな妨害を受けつつも、双子の兄弟であるイーピクレスとともに無事にご誕生遊ばしたヘラクレス。
 しかし、大人げないヘラ様は、バブーとか言ってる赤ん坊に、堂々と宣戦布告。
 すやすやと眠るヘラクレスを殺すべく、ゆりかごの中へ二匹の蛇を放ったのである!

 ところが……
 バブー…… ベキボキベキバキ… ぐしゃ

 ヘラクレスは、こともなげに蛇を鷲掴むや、もてあそんだあげく… 絞殺(やはり化け物です)。
 この時、ギャーギャー号泣するだけのイーピクレスをみた、父親(人間)は「あ…こっちがワシの子やなぁ〜」と見抜いたそうな……(なんか悲しくない?)。

 また、ゼウスはヘラクレスに不死の力を授けるために、ヘラのお乳を飲ませようとした(便利なお乳ねぇ)。
 伝令神ヘルメスが睡眠中のヘラの胸元にヘラクレスを置くと、ほどなく、お乳発見、チューゥウウウ!!
 ヘラクレスの吸引力の凄まじさに「痛っーー!!」と飛び起きたヘラ様は、慌ててヘラクレスを突き飛ばしたが、その際、吹き出した乳が天にこぼれて「天の川(ミルキーウェイ)」になったとか…(ちなみに、ヘラクレスは無事、不死の力をゲット)。


 ※1 アルクメーネーは恐ろしく貞操堅固な人妻だったため、ゼウスは旦那に化けて、やっと寝所にもぐりこんだ。
    詳しくは「アルクメーネー」の回を参照〜!

 ※2 ヘラクレスの両親はともに、ペルセウスの孫。


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