続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す！
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▼ ヘラクレス（その１６）
番外勝負だ〜〜っ！ その２
十二の試練以外にも、エピソードには事欠かないヘラクレス（それだけ暴れ回ってるってこと？）。
有名なお話に豪華ゲストキャラとして出演しては、主役を喰う前にさりげなく退場している…。今回は、そんな職人芸（？）が光るエピソード！（^^;）
大勢の英雄達が「黄金の羊の毛皮（※１）」を求めて旅立つ冒険譚「アルゴー遠征記（※２）」。この有名な冒険にもヘラクレスはちゃっかり参加しているのである。
まずは、英雄御一行が女ばかりの島に辿り着いた時のこと。
あろうことか、一行は女達の大歓迎を受けて「もう冒険なんか、どーでもいーや〜♪」の極楽モードに陥ってしまったのである。
それを救ったのがヘラクレス（マジっ？？）。
島には降りず、ストイックに船で寝泊まりしていたヘラクレスは、英雄達を叱咤し、その目を覚まさせたのである！（※３）
おおう、どうしちゃったんだヘラクレス〜！？（真っ先に美女をゲットしてそうなのに）
……と思ったら、どうもヘラクレスは船に愛人（男）を連れ込んでいたらしい（納得）。
そして、後日、停泊先で水を汲みに行ったこの愛人が、泉のニンフ（精霊）達にさらわれて行方不明になってしまうと、
「ギャーー！！ どこ行ったのさ、マイスイートーっっ！！」と血相を変えて探しまくり、結局、船に置いてけぼりを食らったのである……。
さすが名ゲスト、見事な去り際である（どこが……）。
他にも、神々と巨人が天界の覇権を争った戦い「ギガントマキア（※４）」にも、アテナ女神に招かれて参戦して、大活躍。
ヒュドラーの毒矢で巨人達を次々に射殺し、神々に勝利をもたらした――。
実は、この戦いに勝利するためには「人間の力が必要」と知っていたゼウスが、この日のために（浮気して）ヘラクレスを誕生させておいた……なんて説もある。
いや、絶対結果オーライだろ、このスケベ親父！……ってわけで次回へ続く〜！
※１ 牡羊座になった羊です〜。牡羊座の回参照ね。
※２ 英雄達の乗り込む船を造った大工・アルゴスにちなんで、船はアルゴー号と名付けられた。
双子座になったカストル・ポルックスをはじめ、楽人のオルフェウス、トロイア戦争の英雄アキレウスの父ちゃん……etcがご出演。
※３ 他に、６本腕の巨人から船を守ったりと、さりげに活躍している。
※４ ギガンテス（巨人族）の章参照〜。
ゼウスが、父・クロノスの率いるティターン神族を地の底タルタロスに幽閉したため、大地母神ガイアがブチ切れ、巨人達を差し向けた。
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