続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
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▼ ヘラクレス(その3)

 俺ゃ負けないぜ、十二の試練〜!(1)

 女神ヘラの呪いを受け、あろうことか我が子を惨殺してしまったヘラクレス。
 その罪を償う為には、アルゴス王エウリュステウスの命じる十の仕事をこなさなければならない……との神託が!(以上、前回のお話)

 神託に従い、早速エウリュステウス王のもとへ参じたヘラクレス。
 しか〜し、エウリュステウスはもともと王の器なんてない小心者(※1)。
 「けっ、英雄ぶりやがって目障りなんだよっ…」とでも思ったのか、神託の話を聞くと、あんさんそら無茶でんがな〜な使命を次々に言い渡すのだった。

 後に、ヘラクレスの「十二の難業(偉業、試練)」 と呼ばれることになる、エウリュステウスによるこの使命。
 記念すべき最初の一つ目は……「ネメアの獅子(ライオン)の毛皮を取ってくること!」である。

 あれ〜 前回の話でもライオンやっつけてるじゃん、楽勝〜? ……と思った方。甘い。
 ネメアに棲むこのライオンさん、どんな刃物もはじき返す無敵の体をもった化け物。普通の人間にとっては「死んでこい」と言ってるような使命なのである。
 はっはっは、ヘラクレス自身が命じてくれって言ってんだから、人の悪い言い方しなさんな……ってなもんだが、なかなか良い性格のようですな、エウリュステウスさん(知ってか知らずかヘラ様好みに育ったらしい…… 笑)。

 ところが、予想を超える化け物ぶりを発揮したのはヘラクレスの方だった……(汗)
 このライオン、弓矢ははじき返すし、殴れば こん棒がへし折れる…… うーーん、それじゃぁ?
 
 メキメキ…… ブチバキボキ……!!!

 えへ、絞めちゃった♪ ……というわけで(滝汗)、素手でライオンを絞め殺したヘラクレス。ライオン自身の爪を使って、刃物を通さない毛皮もちゃ〜んと剥ぎとり、あっさり任務完了。 
 ヘラクレスが獅子の毛皮を持ち帰ったことに驚いたエウリュステウスは、腰を抜かして大きな瓶の中に身を隠し、今後は街の中に入ってくるな!……とヘラクレスに命じたとか(ある意味賢明? ^^;)。

 また、この時のヘラクレスの武勇を称えて、ゼウスがこの化け獅子を天に上げたものが「獅子座」となったとな〜(親バカの星だったのねぇ…… ※2)。 

 うーむ、次は負けん(byエウリュステウス?)……というわけで、次回に続く〜!


※1 ヘラの策略により、ヘラクレスのものになるはずだったラッキーな運命を棚ぼた式にGETしたヘラクレスの従兄弟。詳しくは「ヘラクレス その1」を参照〜!

※2 「獅子座」の回も見てね〜!


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